ジレンマ
母が亡くなりました。
今の自分には世界で一番大切な人でした。
細胞レベルでお互いを分かり合える人でした。
見守りを含めたら12年を越える両親の介護。
よく一人で乗り越えたなぁという気持ちと、数え切れない程の後悔と悔しさ。
特に、コロナ禍と自分自身の体調に振り回された最後の数年は本当に苦しく、
努力ではいかんともし難い大きな壁と闘った日々でした。
介護は常に、
逃げ出したい気持ちと、
いつまでも一緒にいたいという相反する気持ちが全力で戦っていて、
そのことが一番自分を疲弊させていたように思います。
ジレンマ。本当に究極の二択ですね。
12年間、両親の介護をやって来て、何度も想像してきたゴールの瞬間でしたが、
「ああ、これで好きな時に死ねる」と軽くなった半面、
ものすごく重い寂しさが澱(おり)のように心の底に沈んでゆき、
これからはそれを引きずって生きていかないといけないのか・・・
と絶望的な気持ちにもなりました。
死による別れというのは、圧倒的ですね。
どんな寂しさとも比べようがありません。
それにしても、
最期は、あっけなかったなぁ・・・。
母が生きてるうちに、このブログを形にしなければと思ってましたが、それも叶わず。
まだ心の整理はついていませんが、
母のことを思い出しながら、介護を通じて知ったこと、感じたことなどを綴っていきたいと思います。
もし介護に関わってる人のお役に立てたら本当にうれしい。
よろしければお付き合いください。